歯周病治療の難しさ
こんにちは。三鷹市 新川 歯科 歯医者新川通りデンタルクリニック院長の横井です。
今年の梅雨はなんだか久々に梅雨らしい雨☂️が降っていますね。災害にならず、恵みの雨になる程度なら丁度良いですけどね^_^
さて毎年恒例に参加している顎咬合学会の総会が昨日ありました。
学会の名前の通り、かみ合わせのことはもちろんですが、それ以外のテーマもたくさんあり、色々なことを拝聴できる総会です。
最近のテーマはデジタルデンティストリー、マイクロスコープ診療、オーラルフレイル、予防、人手不足の中のマネージメント、やっぱり天然歯を大切に!などといったところでしょうか。
その中で歯周病に罹患している歯の予後について・・・治りやすいのか?治りにくいのか?再発は?期間は?治療のゴールはどこなのか?ゴールは患者様のゴールとズレていないのか?そのゴールは医院内で共有できているのか?などといった話がありました。
歯周病はご存知の通り、慢性的な生活習慣病であるため完全治癒ができないまま知らないうちに進行したり、将来的な治癒像がみえにくいため、患者様にも未来を伝えにくい疾患でもあります。
そのため我々も患者様に説明するときに、将来像を予測しにくいときがあります。こういう背景がある中で我々はどのように患者様とコミュニケーションをとって治療を進めていかなければならないのか?未だに私の中では永遠のテーマになってしまう程、悩まされる時があります。最近は特に高齢化が進み一筋縄ではいかないこともあります。
そうした複雑な背景がある中でも私たちがやっていかなければならないこと・・・それは技術的なことはもちろんそうですが、患者様ごとに生活習慣、持病の有無、治療に対する協力度、歯肉や歯槽骨の状態などを把握して治療成果を予測し、そして治療の進め方、考え方、ゴールなどを患者様ごとに設定して、それをみんなで共有して歯周病治療を進めていくことです。
患者様が今やっている歯周病治療の意味を理解して頂ければらきっと高いモチベーションを維持してもらえるはずです。
また我々にとっても今やっている歯周病治療の位置付け意味付けがわかっているとチーム医療をより発揮できるはずです。
ちなみに今回拝聴させて頂いた内容は私の歯周病治療の考え方とほぼ一致していましたので自分の中でさらに確個たる考え方にもなりましたが今後はそれ以上に邁進して成長していかなければならないなと思える学会でした^_^
投稿日:2019年6月25日 カテゴリー:院長ブログ